OBK - 大田ビジネス創造協議会

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衛星部品を共同受注 中小企業の技術 宇宙へ進出
 航空・宇宙関連の装置や部品の開発、供給を目指している京浜臨海部の企業グループが七日までに、宇宙航空研究開発機構(JAXA)から人工衛星用部品を共同受注した。大手企業へ部品を供給していた県内や東京都大田区の企業を県異業種グループ連絡会議(異グ連、横浜市中区)などが取りまとめたもので、航空・宇宙分野で中小主体の企業グループが共同受注したのは国内初。四月上旬にも共同出資によって法人を設立、航空・宇宙関運事業に本格進出する。
  この企業グループは、大手、中小企業から町工場クラスの小規模企業まで三十三社が参加する「航空・宇宙開発関運部品調達支援プロジェクト(通称・まんてんプロジェクト)」。
 共同受注したのは人工衛星用の超小型噴射ノズルと、ノズルの能力を調べる推力測定装置など。実際に打ち上げられるのではなく、国産装置の信頼性確認のための地上実験に用いられる。契約額は三百万円。今月下旬にJAXAへ納品する予定だ。
 航空・宇宙関連の装置や部品は品質確保の観点から国内開発が不可欠とされるが、少量生産のため大手企業は採算面から相次ぎ撤退、”空洞化”が進んでいる。大手企業の下で航空・宇宙関連を手掛けている部品メーカーは独自の販路開拓を迫られていた。
 こうしたメーカーの現状打破を狙い異グ運は、大田区のNPO法人(特定非営利活動法人)「大田ビジネス創造協議会」と協力し、昨年九月にまんてんプロジェクトを旗揚げ。今年二月にはテクニカルショウヨコハマ2004」に出品するなど活動を続けてきた。
 四月上旬には参加企業の共同出資で横浜市保土ケ谷区に株式会社を設立。参加企業の製造する装置や部品の品質均一化を図る品質保証認定の導入や、共同受・発注態勢を強化する方針。
 プロジェクトの青木祐寿代表(青木精機製作所社長)は「大手企業の十分の一の額で受注できた。中小企業の高い技術力とともに、共同受注がコスト削減につながることをアピールしたい」と話している。異グ連では「新しい技術開発に対応できるよう、今後は産学官の連携も視野に入れて支援したい」と、今後の展開を期待している。